映画『聖なる呼吸』の感想をもう少し
先日見た映画『聖なる呼吸』についてまだまだ思っていることがあるので書き残したいと思います。
K.B.S.アイアンガー先生の練習方法
ヨガ界ではでは知られた聖人、K.B.S.アイアンガー先生が実施していた練習方法について語っていました。
『左右でバランスが悪いと思ったら、悪い側の練習をして、出来るだけ良い側に近づけるようにするようにしました。』
一言一句は定かではありませんが、そういった内容を話されていました。聖人の先生でも左右差があり、バランスの悪い側を練習するという基礎的な方法を行っていたことは、一般のヨガ好きである私にも参考になります。
この時代のヨガをする人は少年時代から鍛練をしており、諸々ありながらもヨガに向き合っていたと思われ、現代の私たちが日常や環境に揉まれ、将来を憂いたり見据えたりしながらヨガしているのと同じだなと思いました。
語ったり指導したりして動いているアイアンガー先生が貴重でした。
左右差
アイアンガー先生でも左右差があったんだ、ということで映画での少年ヨギたちの
左右差を観察してみました。
片足立ちで、反対則の足を顔の高さまで持ち上げて、立っている脚側の手を頭の後ろに回して立つポーズ(名前分かりません(;o;))で、右脚よりも左脚が上がりにくい少年がいました。
とっても難しいアサナで私にはとることはできず、少年のアサナについて批評できる立場ではありません。単純な観察結果でしかないつもりです。その少年のアサナは左右ともに十分すぎるくらいキレイで安定していおり、左右差を見つけようという視点で見ると僅かに差がみられます。
少年時代から鍛練を積んでいるヨギですら、左右差あるのだから、私のような一般のヨガ好きも左右差に対して気楽に向き合ったらいいのかなと感じました。
クリシュナマチャリア先生の娘さんたち
映画の時代では、ヨガは男子の身体鍛練法とされており、映像でも練習している日とは男性ほとんどです。クリシュナマチャリア先生はアイアンガー先生の先生であり、その次女と三女の女性もインタビューに答えてヨガについて語っていました。
「父は、『女性もヨガをしたほうがいい』と言ったので練習していました。」
一言一句は定かではありません。娘さんたちの知的で明快な語り口調が印象的でした。当時ヨガは学者や司祭階級のバラモン階級の人がするものだった、と作品の中では言われていました。学者や司祭の娘さんだから知的なんでしょうね。